「ウェブ解析士」の資格でとにかく稼ぎたかったので

この記事の所要時間: 619

やまもとです。初投稿です。上級ウェブ解析士歴1年です。主に制作をします。
合格当初からここまで来るのに払った10万取り返さなきゃと常に公言してはばからなかったスケールの小さい銭ゲバです。

フリーランサーとしての転機も重なっていたので、得られたものはプライスレスです、と笑顔で言える余裕もなく、とにかくこの資格で稼ぎを変えられるのか?を常に考えてきた一年でした。

とりあえず名刺撒いてみた

資格で稼ぐ、とイメージした時に、ぼんやり浮かぶ都合のいい妄想は、水戸黄門の印籠のように「どうじゃ、ウェブ解析士だぞ」と名刺か何か出すと、これは失礼しました、と見積金額があがったりすることでした。当然そんなことは起きるわけがありません。

でも、とりあえず「ははぁ」と言ってもらえるものなのかどうか、認知のされ方を知ろうと、とりあえず名刺にロゴも入れていろいろな機会で撒いてみました。

もともとお互い解析士と知って会っている方を除いて、すぐに「やまもとさん、上級ウェブ解析士なんだ!」と反応してくれた方は数名ですが、よく聞くとやっぱり取得者。あとは残念ながらスルーが大半。出会った方がちょっと偏っていたかもしれませんが。(※いわゆるウェブ業界ではもっと違うようです)。

某名刺管理サービスで、私が英字で入れていたsenior web analytics consaltantが社名に読み取られてしまってたり、「士がついてる!士業なんですね!」と過剰に感心される方にびっくりしたり。

 

一般的にはそんな感じなことは無理ないかもしれません。
やっぱり交渉の場面で使ってみないことには。

交渉の前面に出してみた

私は主に制作をやっていますが、ある日エージェントさんからEC改善について見積依頼を頂きました。話が進んで、具体的な改善案を出してみてほしいと言われました。主軸商品ではなくて、オプションの小物がいつの間にか人気商品になっているので、メインをしっかり売りたいみたいなお話でした。

クオリティ合戦みたいになっても勝ち目はないし、時間も限られていたので、あえてビジュアル提案はせずに、「私は上級ウェブ解析士です。今の情報量では施策は決められないので、こんな情報を提供してくれたら一緒に考えられます。」と資格を前面に出してみました。取得半年(当時)ですが、この際長くても短くても資格は資格です。WEB歴自体は兼業しながらですけど、長いので。

すると4~5人(社?)から出ていた相みつの中で、ありがたいことに最後まで残ったらしいのですが、最終的には上に報告がしにくいとかで結局不採用でした。

 

残念。でも使い方として少し何か近づいてきたような気もします。一方でそれを言い過ぎても、有資格者の方にこんな単純なことを頼んでしまったら悪いですよね、と遠慮されたりもしてみたり。解析士としてできることをもっと具体的にアピールした方がいいんだろうか、と思い立ってみたのですが。

いちいちできることを説明してみた

もともとご縁のあるクライアントには、いちいち説明してみました。今季についてはレポート出しますよ、とかこんなミーティングはやりましょう?とか、今こんな状況ですけど、このあたり直しませんか? とこまごまとできること提案をしてみたのてすがどうも刺さりません。

おまけに私は作っている本人なので、自分の作ったものの不足を指摘し、さらに改善するために自分に制作費を要求するということで、つまり、あれこれ後から追加費用をとりたいの? つまりカネか? とある意味目的を見透かされてしまったり(苦笑)。

 

ちょっと、このあたりは「そうだよね」と同意までは得られても、最終的に納得してもらえないもどかしさみたいなものがありました。皆さん悪いことだとは思ってないみたいだけど、毎月やってると確かに、ネタをつくるために解析報告するみたいになりかねません。形骸化することも予想できます。

しかもなんだかあんまりおもしろくないんです(笑)

結果、まず自分を売るのをやめてみた

そんな時たまたま旧知の社長さんから新しいサービスの相談をされました。失礼ながら相変わらず予算はあまりないようです。担当者の方もとりあえず概要とこれとこれとでとりあえずページ作りたいんですけど、といった感じです。

いつもなら、それで「はいわかりました。」と適当に予算と期限見ながらさらっと作ってしまいがちなのですが、なんだかその時は自分の納品物が不憫に思えてしまいました。せっかくだったら役に立ちたいよね、といった感じで。

つい「もう少しここをこうさせてくれたら、この子(WEB)もうちょっとがんばれる子なんです。チャンスをあげてくれませんか?」と持ちだしてしまいました。どんな擬人化だ、しかも誰が何を営業してるのかよくわからん、と自分でも苦笑いなんですが、それは提案というよりむしろお願いに近いものでした。

 

これは思いのほか、刺さりました。ついでに結果もついてきました。人と考えてみると経営側の方とは話も進みやすく、つまり人であれ仕組みであれ、目的を持って配置した上で、成果や失敗も共有して次につなげてあげないと、いるだけ、あるだけになっちゃいますよね、という話です。ダメならダメで施策を変えたり配置を変えたり、何かしら循環させてあげないと腐る一方です。

なんか妙な例えかもしれないんですが、私は実はWEB子さん(男子でも可)という働く意欲まんまんな子の営業でもありエージェントでもあるような気がしてきました。必要なスキルを教育してあげるように、制作者として「うちの子」たちに何かを与えて託し、ふりかえる。実はもともと人材系の会社の出身なので、そんな感覚がしっくりきたのかもしれません。

つまり、そのあたりを共有するかしないかが、実は「ウェブ解析士」として稼ぐ上でのキモなんだな、と実感しました。机上ではさんざん聞かされたり書いたり口にしたりしてきたのですが、理屈でなくて体感することはやっぱり大きいです。

 

その上で、「ウェブ解析士」がどう生きてくるかというと、その先を具現化するためのメソッドを持っています、と言い切る(なくても言い切る)ための看板になってくれるということでした。しかもありがたいことに「ウェブ解析横浜」に所属させて頂くことで、さまざまなスキルや経験、そして視点を持った方々と横のつながりを持てているので、独りでは得ることのできない安心感や自信を看板に託すことができています。

結局、資格でもなく私でもなく、お客様がお金を払う(払いたくなる相手)は、あくまで成果。手数料や手間賃や、資格手当ではなくて、単に対価でした。きれいごとを言ってるようですが、資格は今まで立ち入れなかった部分に踏み込む覚悟を現すものだったのかもしれません。

 

ありがたいことに現在このお客様とは報酬額にして3倍以上、フリーランスとしては念願の月額固定契約も頂くことができています。大きな企業ではないですし、予算も潤沢ではないのですが、費用をかけたいと思ってもらえたのはありがたいことです。
結果この一年、ウェブ解析士という資格の印籠を出すだげでは稼ぎはほぼ増えませんでしたが、使い方を変えてみた結果、少し仕事も安定してきました。

でも今のままだと、自分の時間やパワーがやっぱりかかりすぎてしまいます。いいお客様は得られたとしても、時間が割けなくて仕事の本数自体は減らさざるを得ないのも実情。次の一年は続けたりつなげたりしていくための手法を考える時間かなと思っています。